医者は私たちにとって最善の道を考え、指導してくれています。この事は紛れもない事実ですので、頭の中にしっかりと入れておいていただきたいと思います。医者は診察料や医学管理料を徴収するかわりに、私たちを最善の状態に導く義務を負っています。このことが時として、健康食品に対する偏見になってしまうケースもあるようです。
医者もプライドを持って仕事をしているはずです。私の場合ですが、一ヶ月に一回薬をもらいに行くたびに、投薬の処方料と長期投薬特定疾患処方管理費用というお金を徴収されています。健康保険の負担分しか支払いませんのでよくわからない方もいらっしゃると思いますが、明細をよく見直すと、管理と称してかなりのお金を取られています。医者側としては、このお金をもらっているので、処方した薬が効いてい欲しいと思うはずです。効かない、あるいは今ひとつ効果がない場合は、やはりこれらの健康食品との相性を疑う事になってしまうケースが出てくるのではないでしょうか。
あくまでも私の憶測ですが、医者には私たち患者をより良い状態になるように指導する義務があります。それは言い換えれば、処方する薬の効果を最大限に高めたいという気持ちに他ならないでしょう。本当に様々なケースがあるかと思いますので、一概には言い切れませんが、私の例で説明してみます。私はクレストールという、コレステロール値を下げる薬を飲んでいます。おかげさまで数値は安定しているのですが、仮にこれがあまり効かない状態で、私がいろいろなサプリメントを摂取しているとすれば、かかりつけ医はどのように考え、どのような指示を私に出すと思いますか?
健康食品の効果には、かなりの個人差があります。例えば同じ店の『ネギ味噌ラーメン』を食べて、汗をふっ垂らす人とそうでない人がいるように、同じ物を摂取しても、効く人と効かない人がいます。何がどのような人に効くのか、具体的に何の成分が効くのか、少しずつ研究は進められていますが、まだまだハッキリとわかっていない部分が多いのが健康食品です。市販薬と同じレベルの、医学的解析が必要とされていない食品ですから、これは仕方のないことなのです。
医者は私たちにとって最善となるように指示を与えてくれますが、百戦錬磨の医者でさえも理解できない事が私たちの身体の中では日々起こっています。健康食品に関しては、きちんとしたデータが法律上整備されていませんので、それはとてもあいまいな情報でしかありません。医者は立場上、この曖昧な情報を私たちに対して推薦することはできないのです。時には否定する事もあるのは当然と言えば当然かもしれません。
しかしながら、効果のある場合も起こりうるのが健康食品の魅力でもあるのです。それは未だに化学や医療では解明されきれていない事柄なのかもしれません。最終的には自分でしばらく試してみて、自分に対して効果が実感できるものなら、やめる必要はないのかと思います。反面、少しでも何か普段と違う、マイナスの症状が出てきてしまったのなら、自分に合わないものだと判断し、すぐにやめるべきでしょう。その際には、かかりつけ医に相談したり、また、販売会社に相談してみるのも1つの方法だと思います。