今朝も寒い。
ストーブの風はいつも通り暖かく、コーヒーの湯気が静かに立ち上っている。
朝の光も、昨日までと何も変わらない。
けれど、自分の中だけが少し違っている。
昨日、大切に準備してきた試験の結果が届いた。
結果は、不合格だった。
正直に言えば、かなり堪えた。
この先の働き方や生き方を含めて、一つの道を強く意識していたからだと思う。
人生の岐路、と言ってもいい出来事だった。
頭では、原因も反省点もわかっている。
理解が足りなかったところ、伝え方、話しすぎたこと。
振り返れば、冷静に整理できる。
けれど、心と身体はそう簡単には切り替わらなかった。
昨日は、いつもの仕事部屋に入ることができなかった。
机を見る気力がなく、扉の前で足が止まった。
あとから知ったのだけれど、
これは脳が「今は止まった方がいい」と判断している状態らしい。
無理に前に進むより、一度ブレーキをかける。
それは弱さではなく、守るための反応なのだという。
その夜は、いつもより早く布団に入った。
不思議なことに、よく眠ることができた。
眠れたという事実が、少しだけ安心材料になった。
完全に壊れているわけではない。
脳も身体も、ちゃんと回復しようとしている。
今はまだ、次の答えは出ていない。
これからどうするのか、どこへ向かうのかも、はっきりとは決めていない。
ただ一つ言えるのは、
「立ち止まっている時間も、整いの途中なのだ」ということ。
切り替えられない日があっていい。
考えられない朝があっていい。
仕事部屋に入れない日も、無駄ではない。
今は、整う前の静かな時間。
脳が落ち着き、心が次の形を探し始めるまでの、大切な余白。
今日は、深く息を吸って、外の空気を感じようと思う。
答えは、少しあとでいい。

