応募に向けた準備を、少しずつ始めている。
必要なものは、
履歴書、職務経歴書、八百字の小論文、
そしてハローワークの紹介状。
履歴書は以前作成したものがあり、
パソコンの中に保存されている。
スーツ姿の写真も、まだ使えそうなものが残っている。
だから最初は、
「それほど大変ではないだろう」と思っていた。
けれど、実際に手を動かし始めると、
思っていた以上に時間がかかる。
職務経歴書は、これまでほとんど書いたことがなかった。
運送の仕事では、
履歴書一枚で済むことが多かったからだ。
調べながら、書いては消し、
少しずつ形にしていく。
小論文は、試験勉強で何度も書いてきた。
それでも本番のときのように、
論点がずれてしまわないか、
どこかで気持ちが先走らないか、
そんなことを考えながら、慎重になる。
求人票を改めて見直すと、
履歴書と小論文は、
指定の様式をダウンロードし、
手書きで記載することとあった。
履歴書は、ペンで書き直しだな、と思う。
所定の原稿用紙を開くと、
上のほうに、時代を感じさせる一文が目に入った。
「※自作のものに限ります。生成AIは使用しないでください。」
その文言を見て、
やはり、そうだよな、と思った。
骨組みだけでも考えてもらおうか、
そんな誘惑が頭をよぎらなかったわけではない。
人は、便利なものがあれば、
つい頼りたくなってしまう。
けれど、これは自分を知ってもらうための文章だ。
自分で書かなければ、
相手の心を動かすものにはならない。
完璧な文章よりも、
拙くても、自分の言葉で書かれたもののほうが、
きっと伝わる。
いまは、市や国民生活センターのホームページを開き、
過去の事例や相談内容を読み込んでいる。
それらを頭に入れながら、
これから自分はどう関わっていきたいのか、
どんな姿勢で向き合うべきなのかを、
静かに考えている。
結果は、あとからついてくるものだと思っている。
自分なりにやり切ったと思えること。
それだけで、今は十分だ。
——受かれば、もちろん嬉しいけれど。
まずは、今日一日。
できるところまで、整えていこうと思う。

