前回の更新から一週間が経ってしまった。
読者の方には申し訳ないと思いながらも、この一週間は、止まる暇のない時間だった。
東京へ向かう新幹線のホームで、面接の日程を知らせる電話を受けた。書類審査を通過したと知った瞬間、胸の奥が少しだけ軽くなった。
実家では、母のカンファレンスに姉と出席した。母は生きる気力を失っているように見えたが、施設の方々は丁寧に支えてくださっていた。その姿に感謝しながら、私はもう一つの課題に向き合った。見守りカメラをWi-Fiにつなぐという作業だ。
しかし、用意していたポケットWi-Fiはうまくいかなかった。何度試しても接続できない。帰宅してからも、そのことで頭はいっぱいだった。
そんな中、妻が福島の桑折にあるピザ屋に行こうと誘ってくれた。合格のお祝いを兼ねて、ということだった。正直、私はWi-Fiのことが気になって落ち着かなかったのだが、店に入ると、焼きたてのピザの香りと、静かな店内の空気が、少しだけ心をほどいてくれた。
二人で食事をしながら、特別な話をしたわけではない。ただ、同じテーブルを囲み、同じ料理を食べる。それだけで、何かが整っていくような気がした。
面接当日は、不思議と落ち着いていた。飾らず、ただ自分として話すことだけを意識した。結果の電話を受けたとき、現実感はなかった。ただ静かに「採用させていただきます」という言葉を受け止めた。
帰宅後、妻に伝えると、「よかったね」と、いつもの調子で言ってくれた。その言葉は大きくもなく、派手でもなかったが、私には十分だった。
その後も在籍証明書の手配や健康診断の不足分の検査など、やることは山のようにあった。六か所の企業に連絡を取り、書類を整えた。妻は横で黙って夕食の支度をしてくれていた。その気配があるだけで、焦りは少し和らいだ。
そして、Wi-Fiの問題。
中古スマホを買おうと街に出たが、なぜか足はヨドバシカメラに向いた。そこで出会った店員さんの提案で、新しい回線とポケットWi-Fiを契約した。家に帰って設定すると、あれほど悩んだ接続が、驚くほどあっさりと整った。
「つながったよ」と言うと、妻は少し笑った。
整うというのは、大きな成功ではなく、
こうした小さな確認の積み重ねなのかもしれない。
振り返れば、ISDNやTAが3万円した時代からここまで来た。フロッピーやWin98の頃を思えば、今は夢のようだ。
あとどれくらい、この進化を見届けられるのだろうか。
少し怖くなりながらも、机の上で小さく点るルーターの光を見る。
整っていないようで、少しずつ整っている。
その横には、今日も妻の気配がある。
それだけで、十分なのだと思う。
