春を迎える前の、小さな整え

春を迎える前の 小さな整え 暮らしを静かに整える 整える暮らし
春を迎える前の 小さな整え 暮らしを静かに整える

新しい職場に提出する書類を、先日ようやく発送した。

メールで送られてきた書類は、ワードやエクセル、PDFなどさまざまな形式で、思っていた以上に数が多かった。
ひとつひとつ内容を確認しながらパソコンで入力し、何度も見直して印刷する。

こういう作業は、不思議と嫌いではない。
むしろ、机に向かって一つずつ整えていく時間は、どこか落ち着くものがある。

書類をクリアケースに収め、動かないようにダブルクリップで固定し、封筒に入れてみる。
しかし、クリップが封筒に当たって破れそうな気がした。

そこで封筒を透明テープで補強し、さらにクリップの部分をプチプチで保護する。

ここまでやる必要があるのか、と言われれば、きっと必要はないのだろう。
それでも、こういう細かい作業をしていると、どこか安心する。

昔、eBayで海外へ荷物を送っていた頃もそうだった。
丁寧に梱包した荷物が届き、「とても綺麗に梱包されていて驚いた」と言われると、それだけで嬉しかった。

たかが荷物。
されど荷物。

その中には、送る側の気持ちが少しだけ入っているのかもしれない。

今回送った書類も、担当者のところには同じような封筒がいくつも届くのだろう。
できれば簡単に開けられて、すぐ中身が分かるように。
そんなことを考えながら、インデックスの一覧も作って添付してみた。

ほんの少しの工夫ではあるけれど、これもまた小さな整えなのだと思う。

書類を発送して、ひとつ肩の荷が下りた。

とはいえ、まだすべてが終わったわけではない。
東京の会社にお願いしている在職証明書が、まだ届いていない。

以前も似たような流れだったので、おそらく時間がかかるのだろう。
こういうことは、待つしかない。

焦っても仕方がないものは、静かに待つ。

これもまた、暮らしの整えなのかもしれない。

明日は東京の実家へ行く予定になっている。

父の様子を見守るためのカメラを設置するため、新しいWi-Fi環境を整える。
そして姉と一緒に、母が入所している特別養護老人ホームへ行き、緩和ケアについての説明を受ける予定だ。

もし体調がよければ、母と少し話もできるかもしれない。

さらに姉とは、これから先のこと──葬儀についての話もしておこうということになっている。

少し重い話ではあるけれど、これもまた避けては通れない現実だ。

今週はそのほかにも、歯医者の予約があり、最後のハローワークの手続きも残っている。

春から始まる新しい仕事の前に、やるべきことを少しずつ整えているような一週間だ。

人生というのは、ときどきこうして静かな準備期間のような時間が訪れる。

派手な出来事はなくても、
ひとつずつ、暮らしの中の小さなことを整えていく。

そんな時間が、きっと次の季節につながっていくのだろう。

焦らず、無理をせず。

春を迎える前の、静かな整えである。

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