じわじわと実感する、新しい場所へ向かう気持ち

森を歩いた朝、新しい時間が始まっていた 整える心
森を歩いた朝、新しい時間が始まっていた

今朝は天気がよく、まだ寒さは残っているものの、どこか春の気配を感じる朝だった。
ストーブの暖かい風に当たりながら、コーヒーを淹れていつもの机に座る。こういう時間は、気持ちが静かに整っていく感じがして好きだ。

四月から働くことになった学校から、書類が届いている。
先生向けの書類のようなものも多く、「まがりなりにも、この中に自分も含まれているのかな」と思うと、少し不思議な気持ちになる。

書類は丁寧に書いて、私らしく提出したいと思っている。

面接の日のことを、ふと思い出した。
その学校は、裏に山があり、とても自然の豊かな場所にある。
近くには大きな公園があり、早く着いてしまった私は、駐車場に車を停めて少し歩いてみた。

森の空気が気持ちよく、しばらく歩いた。

トラック運転の仕事をしていた頃、休憩といえばサービスエリアやパーキングエリアだった。
時間を気にしながら体を休める、そんな休憩だった。

でもあの時の公園の時間は、まったく違っていた。
ただ森の中を歩いて、静かな空気を吸う。
それだけの時間だった。

その時、ふと「ここで働けたらいいな」と思ったのを覚えている。

そして今、四月一日から本当にそこで働くことになった。

この実感というのは、不思議なもので、
嬉しさが爆発するような感じではなく、時間をかけて じわじわと 心に広がってくる。

通勤距離は約10キロ。
車なら20分ほどだ。

これまでいろいろな場所へ車で通勤してきたが、この距離は自分にとってもちょうどいい。
そして、私の旧い車にとっても、きっと無理のない距離だと思う。

森の公園の横を通り、山のある学校へ向かう。
そんな通勤になるのだろう。

人生の中で、大きな変化というのは、案外こういうものなのかもしれない。

ある日突然何かが変わるのではなく、
少しずつ、静かに、自分の暮らしの中に入り込んでくる。

そうして気がつくと、
もう新しい時間が始まっている。

今朝は、そんなことを感じながら、
静かにコーヒーを飲んでいた。

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