朝起きると、庭にうっすらと雪が積もっていました。
夜の間に降ったらしく、音もなく、静かな朝です。
雪の日は、外の景色が少し明るくなります。
白い色が光を反射するせいなのか、
曇り空でも、どこか穏やかな印象になります。
気温は低く、空気は冷たいのですが、
その分、家の中の暖かさがはっきりと感じられます。
暖房の風や、机に向かう時間が、いつもより心地よく感じられる朝でした。
こういう日は、
頭の中に浮かんでくる考えごとが、少し減るような気がします。
何かを決めなければいけない気持ちも、
先のことを急いで考える感じも、
雪に吸い取られてしまったようです。
外が静かだと、
こちらも無理に動こうとしなくなります。
今日は今日でいい、
今は今でいい、
そんな感覚が自然に生まれてきます。
「暮らしを整える」というと、
何かを変えたり、改善したりすることを想像しがちですが、
こうして何も起きない時間の中に身を置くことも、
ひとつの整え方なのかもしれません。
雪の日の朝は、
考えごとが少し減って、
ただ今の時間を過ごすことに、意識が向きます。
それだけで、
今日はもう、十分に整っている。
そんな気がしています。

