症状がひどい場合はお医者さんへ
「便秘」といっても、様々な状況の方がいらっしゃいます。まず、一番大切なのは、自分の状況をしっかりと把握することです。何が原因で便秘になっているのか、自分の状態はどのようになっているのかを把握しましょう。
薬の副作用やホルモンバランスによるものなどは、健康食品でも改善が難しいかもしれません。これらに限ったことではなく、症状がかなりひどく、便秘の症状が生活自体に影響を及ぼしているようであるのなら、まずは専門医を受診なさっていただくことをおすすめします。
便秘の状態とは？
日本のお医者さんの上部団体とも言うべき日本内科学会というところでは、便秘の定義が定められています。それによると便秘とは「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」だそうです。あなたはこれに当てはまっているでしょうか？
毎日決まった時間に排便できることが理想ですが、現代を生き抜く私たちの周囲には様々な要因が存在していますから、このように完璧な排便がなかなか難しくなってきているのが現実です。
便秘が男性よりも女性に多いのはなぜ？
周囲をみてもおわかりだと思いますが、便秘は男性よりも女性に多いようです。男性は便秘よりも、下痢になってしまう人が多いようですね。これには理由があります。
女性は胎児を育てることから、構造上、骨盤が広くなっています。ここに腸が下垂しやすくなり、腸が不安定になることが多いのです。また、下腹部に脂肪がたまりやすいので、血液が骨盤に滞り、腸の運動が弱くなってしまう傾向にあります。さらに関連して、腸管の形がいびつになりやすく、そこに硬くなった便が溜まりやすいとも言われています。
女性特有のホルモンに、プロジェステロンという黄体ホルモンがありますが、このホルモンが体内に水分を蓄積しようとする結果、排便に十分な水分が補給されなくなってしまうことがあります。プロジェステロンは生理、妊娠時に多く分泌されますので、時期になると便秘になってしまう人も多いのです。さらには流産を防ぐために、括約筋を収縮させる働きもあるので、より一層、排泄を困難にしてしまうことが多いのです。
このように女性には、便秘になりやすい要因が沢山あります。この他に、女性に多いダイエットも大きな原因となります。食べないことはダイエットには効果がありますが、反面、腸内を通る物質が少なくなったり、腸の蠕動運動がおろそかになったりと、便秘の要因を増やす事にも繋がっています。
男性にも女性にも現れる症状
腸は自然な排出をするために、蠕動（ぜんどう）運動をしていますが、何らかの原因でこの蠕動運動の低下が起こると便秘になります。
具体的には、運動不足、加齢、腹筋力の低下、などによって腸への刺激が少なくなってしまうと、腸の中のものがなかなか移動せず、必要以上に水分が吸収されて、硬い便が作られるようになり、場合によっては排便困難となります。
現代では、仕事や人間関係などの強いストレスにさらされる機会も多いですが、この事も便秘の要因となる可能性があります。強いストレスは人によっては自律神経を失調させ、大腸のけいれん性収縮を誘発し、腸自体が狭まってしまうので、腸の中を便が上手く流れなくなってしまいます。これは過敏性大腸炎症候群とも言われ、人によっては下痢になったり、下痢と便秘とを繰り返したりする場合もあります。
自律神経系ではなくとも、毎日忙しかったり、出張や夜勤など環境が絶えず変わったり、不規則な生活が続いたりすると、自分では我漫しているつもりではなくても、自然に便意が抑制されてしまう、という場合もあります。腸の中に便がたまっているのに、便意を生じなくなってしまう状態です。こうなってしまうと、便の水分ばかりが吸収されて行き、便が硬くなって排泄できないという、悪循環に陥ってしまいます。下剤や浣腸が便秘には有効な場合もありますが、これらを乱用してしまうと、同じような直腸反応の減弱が起こってしまいますので、注意が必要です。
ちょっと気を付けてみるだけで改善できるかもしれません
現代は、24時間営業を筆頭に、顧客のニーズに合わせた様々なサービス等、私たちにとってはこの上なく便利な世の中に進化している一方で、そこで働いている人たちの身体に、大きな試練を与えてしまっています。
便秘の改善は規則正しい生活が第一と言われていますが、これは現代社会に当てはめてみると、今の会社で働いている限り絶対に無理という方もいらっしゃるはずです。
次に言われていることは、簡単な運動です。駅まで歩く、駅の階段はできるだけ歩く、1つ前のバス停で降りて歩く、社内は階段を利用する、など、できる方はトライしてみて下さい、と書くのは簡単ですが、実際やってみるとなると、かなり意識が高い方でなけれは続かないのが現実です。
便意を我慢しない、毎日決まった時間にトイレに行く、腹部をマッサージする、水分を多く取る、など、がんばって毎日の習慣を変える強い気持ちがある方は、気を付けて実行してみると、変化があるかもしれません。
食物繊維をたくさん食べて下さい、と、よく言われますが...
野菜、果物、穀物というような食物繊維をたくさん食べる、という一見簡単そうなことが便秘対策、ひいては健康対策でよく言われます。ああ、そうなんだよな、と頭ではわかっていても、これが実際となると、なかなか大変なのです。
例えば、仕事が終わり疲れ果てて地元の駅に着いて「今日は何を食べようか？」と考えたとします。スーパーに入って行き、人参とごぼうとジャガイモを買い、これから食物繊維たっぷりの料理を作る気に、果たしてなれるでしょうか？
重い野菜を持って帰り、がんばって持ち帰っても家で料理すれば生ゴミが出て、さらに料理をすれば洗い物が山のように出ます。同じ物が沢山できてしまって、食べるのにも飽きたり、腐らせてさらにゴミを出してしまう結果となることもあります。
それに比べて弁当を買う方が、どれほど現実的でしょうか。コンビニのものには防腐剤が入っているとか、味付けが濃いとか言われることもありますが、悲しいかな、こちらの方が時間も節約できて、明日に備える事もできます。多くの方がそうなさっていらっしゃるのではないでしょうか？これは仕方のないことだと私は思っています。
現実的な問題
現代社会は一昔前に比べると、社会構造上さまざまな変化がみられます。女性の社会進出が進むと同時に結婚しても働かねばならないという厳しい現実があります。ある程度の生活水準を維持し、その上で少子高齢化に歯止めをかけねばとの高い意識の元で子供を育てて行こうとするなら、女性も働かねばならない世の中になっています。
これに対応するように、スーパーやコンビニでは弁当や総菜の需要が増え、さまざまな種類の弁当や総菜が売られるようになっています。一昔前の、サラリーマンの夫に専業主婦という家庭であるなら、主婦は料理を勉強し、野菜たっぷりの料理を家族に振る舞う事ができました。でも今は、これもなかなか難しくなってきてしまっているのです。
必然的な結果
健康食品で野菜同様の成分を補ったり、ストレスや働き過ぎによる身体の不具合を改善しようとするのは、本来の姿ではないのかもしれません。ですが、今まで書いてきたような難しい現実が、今の社会には存在しています。
ゴミも出ず、いとも簡単に野菜を食べるのに近い状況が飲むだけでつくり出せたり、はたまたストレスと疲労でやられてしまった腸内細菌の活性化が定期的な健康食品の摂取でできるのであれば、現代社会を生き抜く私たちは、これを1つの選択肢として選んでもよいのかもしれません。
一昔前に比べると、腸内環境の研究も格段に進んでおり、どのようなものが有効か、各社において様々な研究がなされた上で製品が開発、販売されています。一口に乳酸菌と言っても、その種類は星の数ほどあります。そして、それぞれの働きは乳酸菌の種類によって大きく違います。あなたがもし、乳酸菌やそれに類似した製品を定期的に摂取しているのに便秘の改善が見られない、とお悩みであるのなら、それはもしかすると、今摂取している乳酸菌が、あなたの身体に合っていないのかもしれません。自分の身体に合った乳酸菌に出会うということ、それは、便秘の解消はもとより、あなたを長年悩ませている、「あの悩み」までをも、スッキリと解決できる可能性が広がると言われています。
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